梶 裕貴さんが出演した『世界一受けたい授業』まとめ

2020年2月22日(土)、『世界一受けたい授業』に声優の梶 裕貴さんが出演されました。

ファンはもちろん、声優を目指す方にも勉強になることばかりの内容でした。

「知らなくて見逃してしまった…」という方のために、番組の内容をまとめましたのでご覧ください。

目次

アフレコ現場

アフレコって?

アフレコとは、『アフター・レコーディング』の略です。

アニメの絵に合わせて、”(アフター)で音声を録音する” のでアフレコと呼ばれています。

絶対にしてはいけないこととは?

アフレコブースでは、わずかな音も拾ってしまう高感度マイクが使われています。

キャラによってはウィスパー(ささやき声)のセリフもあるため、ノイズを出さないように注意することが大切です。

音が出る服装をしない

アフレコする際には音が出てしまうような服装やアクセサリーをつけるのは禁止されています。

服がすれてシャカシャカと音が出てしまったり、金属同士がぶつかってジャラジャラと音がしてしまうのも高感度マイクでは拾ってしまうので注意しましょう。

空腹で音を鳴らさない

グ~と、お腹が鳴ることでも音は出てしまいます。

アフレコ前にはお腹を空かせすぎないようにすることも重要です。

ペーパーノイズを出さない

ペーパーノイズとは、台本をめくる時に紙が擦れて出てしまう音のことです。

梶さんはペーパーノイズが出ないように工夫をしてアフレコをしているようです。

右手をそえて優しくめくる

力強くめくると音が出てしまうので、音をさせないように手を添えながらページをめくります。

ページを強くつままずに、手でそえるだけ

最後まで手をそえて、ページを置くイメージ

マイクの前で台本はめくらない

ペーパーノイズをマイクに拾わせないように、マイクから台本を遠ざけてめくります。

セリフを読む時は見える位置に

台本をめくる時だけマイクから遠ざける

レジェンド声優はこんな方法も!

『北斗の拳』ケンシロウ役の声でお馴染みの神谷 明さんは、なんと台本のとじ目に水をかけて湿らせることで音が出にくくしていたようです。

マイク前の移動で音を出さない

アフレコの現場にはマイクが人数分あるわけではありません。

そのため、声優さんたちは自分の出番が来たらマイク前に移動して演技を行い、出番が済んだらマイク前から離れなくてはいけないんです。

椅子から移動する際は、立つ時は静かに腰を上げ、座る時も静かに腰をかけます

アフレコでは感情の切り替えが難しい

アフレコは時間がかかるため、本番中に誰かが間違えたとしても収録を止めません

間違えてしまった人は、終わった後にミスした部分を録り直すようになっています。

また、止められないからこそ難しいのが感情の切り替えです。

アニメは絵ができているので、絵に合わせて気持ちも切り替えられなければいけません

実写の場合は撮影を止めて気持ちを作り直せますが、声優さんは画面の前で瞬時に感情をコントロールする必要があります。

センスがいい声優の見分け方とは?

アフレコ中にガヤ(端役(はやく))も収録します。

ガヤとは、通行人のガヤガヤした音のことで、手が空いている声優がアドリブで行います。

センスがいい声優はガヤのお芝居の中に、その時その場に聞こえてきてほしい言葉を想像の中でポッと入れることができるようです。

若手がしがちな例

絵だけを見て同じ言葉になりがち

センスがいい例

絵にはなくても、想像でセリフを入れる

レジェンド声優はこんなことも!

ガヤが天才的だった山寺 宏一さんは、若手の頃からセンスが光っていたようです。

そんな山寺さんがアンパンマンのアニメ収録の際にガヤを入れていたところ、そのガヤがあまりにも的確で面白かったことから、ガヤとして描かれていたイラストがメインキャラクターになってしまったようです。

カバお君は放送初期はガヤだった

声優にどうやったらなれる?

梶さんの場合

中学生この頃から声優を志す。
声優学校に通うお金がなかったため、お金を貯めて声優雑誌や教材ビデオを買って見よう見マネで練習。
高校生シャイな自分を変えようと演劇部に入部。
演劇部の仲間から声優事務所のオーディションを紹介される。
厳しい倍率のなか、見事オーディションに合格し、特待生として声優の基礎を学ぶ。

番組内で紹介されていた教材

[DVD]声優の現場 スタジオマイクワークの基本 ~あなたが動かすアニメの未来

声優養成所から声優になる

声優になる方法として、声優養成所へ通ってオーディションを受ける方法があります。

番組内では梶さんも通われていた日本ナレーション演技研究所が紹介されていました。

養成所について知りたい方や、選び方を知りたい方は以下の記事もおすすめです。

[st-card id=4557 label=”” name=”声優養成所とは?” bgcolor=”” color=”” readmore=”on”]

声優になってもオーディションを受けていく

養成所に通って声優事務所に所属できたとしても、声優として役をもらうにはオーディションを受ける必要があります。

梶さんも声をあてているキャラクターの8割9割はオーディションからだそうです。

オーディションに落ちることもあるそうで、その時はフラれたような気持ちになるのだとか。

大人気アニメのアフレコに挑戦!

番組内では、出演者が実際にアフレコにチャレンジしました。

凄くハマっていた役もあり、初心者とは思えない方も!

動画

梶さんが転機になったアドバイス

梶さんはアニメ『進撃の巨人』の主人公エレン役が転機になったそうです。

2013年から放送が開始された人気作品ですが、そのなかでの経験を番組で紹介してくれました。

『進撃の巨人』エレン役で学んだこと

主人公のエレンは命がけで敵の巨人と戦う兵士で、泣いたり叫んだりするシーンがたくさんあるキャラクターです。

梶さんはエレンとして叫ぶシーンをしながらも、声優として常に聞き取りやすい声を意識して芝居をされていました

しかし、その両立は大変で、芝居に悩む日々が続いたそうです。

ある収録の際、激しい戦闘シーンのせいで声がつぶれて聞き取りにくくなったセリフがありました。

聞き取りやすさを意識されていた梶さんは、セリフの録り直しを申し出ました。

ですが、音響監督の三間 雅文さんは

声がひっくり返ったって、聞き取りづらくたって、芝居と合っていればそれでいい

と言い、声をそのまま採用されたそうです。

そうして採用されたセリフは、たしかに声がつぶれてはいますが、気持ちがグッと伝わる演技になっていました。

キャラクターの理解やお芝居に対する姿勢、また、人とのコミュニケーションのなかで作品が出来上がってくるということをお話されていました。

梶さんからのメッセージ

「これをご覧になった方が声優に興味を持っていただけたらうれしいですし、いつか現場でご一緒できたらうれしいです。
僕も頑張りますので一緒に頑張りましょう」

まとめ

実際のアフレコ現場を教えてもらい、声優というお仕事を詳しく知ることができたのではないでしょうか。

また、声優を目指す人にとっては、声優としての姿勢や難しさが知れたと思います。

もっともっと声優という職業を目指す人が増えたらいいなと思いますし、当サイトでも声優のなり方を紹介していきたいと思います。

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