DAWソフトはパソコンで音楽を編集をするものですが、初めての方にはDAWがどんなものなのか、どれがいいのかもわからないと思います。
そんな方でもわかりやすいように、歌ってみたのMIXに適したDAWソフトの選び方について解説していきます。
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歌ってみたのMIXに必要なDAWソフトをわかりやすく説明
DAWとは、
読み方はカタカナで「ダウ」です。
DAWソフトでは、
- オーディオの録音
- プラグインを用いたトラックの音質調整
- ミキシング
- マスタリング
など、音楽制作をするために必要なすべての作業を行うことができる総合音楽制作ソフトを指します。
通常はこのDAWソフトに加えて、プラグインを買い足しながら音楽制作を行います。
ですが、基本の作業を行うベースは最初に選択したDAWソフトになるので、しっかりと自分に合ったものを選ぶ必要があります。
プラグインとは
プラグインは、楽器の音色やギターのエフェクターなどをパソコン上で再現するソフトのことです。
歌ってみたのMIXに使うDAWソフトを選び方
DAWソフトには色んなものがありますが、歌ってみたのMIXでポイントになるところを紹介します。
自分がどんなMIXをしたいのか考えながら読んでみてください。
トラックの数
トラック数とは、MIXする音の数のことです。
例えば、
- カラオケ音源
- ボーカル主旋律
- ボーカルハモリ
の3つの音源をMIXする場合には、最低3つのトラック数が必要になります。
なので、合唱などの大人数のMIXをする予定があるなら、10~20トラックが必要になるでしょう。
プラグインの数
MIXは、DAWソフトに取り込んだ音源にエフェクターを始めとするプラグインを適用することでオケになじませていきます。
しかし、グレードによって付属されているプラグインの数が違うので確認しましょう。
価格
選ぶうえで特に気になるのが値段だと思います。
上で紹介してきた『トラックの数』や『プラグインの数』も、値段が高いDAWソフトの方が多く使えるようになっています。
ブランドによって違いがあるので一概には言えませんが、予算に余裕がある場合は最上位グレードを購入しておけば間違いありません。
「できるだけ安くしたい」という場合は、以下のポイントを抑えておくといいでしょう。
- トラック数が10本以上
- ボーカルMIXに必要な最低限のプラグインを備えている
ボーカルMIXに必要な最低限のプラグイン
- コンプレッサー
- イコライザー
- リバーブ
- ディレイ
有料版でも価格によって機能の制限があるので注意
トラック数の制限や、付属するプラグインの数だけでなく、DAW本体の編集機能にもグレードによって違いがあります。
有名なDAWソフトである『CUBASE9.5』を例に挙げると、1番下のグレードでは
- コードアシスタント
- 五度圏表示
- 近接コード表示
などの作曲機能が使えません。
また、1番上のグレード以外は『Vari Audio』という機能がついていないのでピッチ修正が行えません。
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”80″ fontweight=”bold” bgcolor=”#3F51B5″ color=”#FFF” margin=”0 0 15px 0″]Cubase PRO 9.5のグレード一覧[/st-minihukidashi]
グレード名 | 価格(税込) |
---|---|
Cubase PRO 9.5/R | 61,560円 |
Cubase PRO 9.5/E | 41,040円 |
Cubase ARTIST 9.5/R | 34,560円 |
Cubase ARTIST 9.5/E | 19,440円 |
Cubase ELEMENTS 9.5/R | 12,960円 |
Cubase ELEMENTS 9.5/E | 7,560円 |
このように、DAWソフトのグレードによって使える機能が違うので注意しましょう。
歌ってみたのMIXに使うDAWソフトのQ&A
無料じゃダメなの?
DAWには無料のソフトもあります。
しかし、無料は無料でも
- 全ての機能が無料で使える “完全無料のDAWソフト”
- 機能に制限があるけど無料で使える “有料DAWソフトの無料版”
(例) Cakewalk by BandLab・Reaper
の2通りがあります。
これからMIXを始めようと考えている人は、どちらを選んでも問題ありません。
しかし、ソフトによって細かい違いが出てくるので、自分の環境や目的に合わせたソフトを選びましょう。
『Audacity』、『SoundEngine Free』はダメ?
よく紹介されているソフトに
Audacity SoundEngine Free
があると思います。
無料で使えるソフトで有名だと思いますが、これはDAWソフトではなく、波形編集ソフトです。
波形編集ソフトはDAWソフトと違うので、音楽制作全般に向いていると言えないんです。
UIも一般的なDAWソフトとは異なりますし、プラグインが読めない場合があるなど、今後MIXの技術を習得していこうと考えている方にはおすすめできません。
※簡易的に録音が行いたいなどの場合は、波形編集ソフトの機能でも十分な場合もあります
歌ってみたのMIXに必要なDAWソフトはどこで買えばいいの?
ネット通販と楽器店、どちらでも購入が可能です。
ネット通販ならAmazonかサウンドハウス
『Amazon』は数や在庫が豊富なので、いち早くネットで手に入れたいという場合はAmazonがいいです。
『サウンドハウス』は業界最安値で音響機器を購入できるので、できるだけ安く買いたいという場合はサウンドハウスで買いましょう。
実店舗なら島村楽器
島村楽器は実店舗なので、店員さんが作業の用途に合わせたおすすめのDAWソフトを紹介してくれます。
何か質問したいこと・気になることがあるなら島村楽器がおすすめです。
ダウンロード版もあるが、通信速度やデータ容量に注意
DAWソフトにはダウンロード版という選択肢もあります。
ダウンロード版は購入したその場でダウンロード&インストールが可能なので、すぐにソフトを手に入れることができます。
ただ、ソフトは容量がすごい多いのでデータ通信の環境が悪いとダウンロードに時間がかかったり、通信制限になる可能性もあるので注意しましょう。
DAWのグレードはどこで確認すればいいの?
ほとんどのDAWソフトは販売元の公式ホームページでグレードによる機能の違いを確認することができます。
『CUBASE グレード』などでネット検索をしても確認することができると思います。
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”80″ fontweight=”bold” bgcolor=”#3F51B5″ color=”#FFF” margin=”0 0 15px 0″]CUBASE9.5の場合[/st-minihukidashi]
引用元:Steinberg公式サイト
歌ってみたのMIXにおすすめのDAWソフト
「結局どれが一番使いやすいの?」
「初心者におすすめは?」
という方のために、MIX師の私がおすすめするDAWソフトを紹介したいと思います。
無料ソフト
Cakewalk by BandLab
無料DAWソフトの中では1番おすすめです。
SONAR Platinumという5万円するソフトと全く同じ機能が無料で使えてしまいます。
無料のSONAR、『Cakewalk by Bandlab』を紹介
Windows最強の音楽制作ソフトとして、『CUBASE』と人気を二分する『Cakewalk SONAR』が名称を変更して無料配布されています! これからミックスや音楽制作を始めたいという人にとっては …
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Reaper
完全無料で利用可能な高機能DAWソフトです。非常に動作が軽いので、パソコンが重い方には適していると思います。
また、Reaperには付属のプラグインがあり、こちらも無料で使うことができます。
このプラグインを他のDAWソフトに読み込ませるというテクニックがあるので、グレードの高いDAWソフトが購入できない場合にReaperは重宝します。
無料なのに作曲・録音・MIX・マスタリングが全て行える優秀なソフトですが、問題点があるのでReaperはあまりおすすめしません。
[st-minihukidashi fontawesome=”fa fa-times st-css-no” fontsize=”80″ fontweight=”bold” bgcolor=”#ef5350″ color=”#FFF” margin=”0 0 5px 0″]ココがダメ[/st-minihukidashi]
MIXをするうえではあまり関係ないかと思うかもしれませんが、今後の音楽制作を考えれば、同じソフトで多くの選択肢があることが重要だと私は考えます。
[st-minihukidashi fontawesome=”fa fa-times st-css-no” fontsize=”80″ fontweight=”bold” bgcolor=”#ef5350″ color=”#FFF” margin=”0 0 5px 0″]ココがダメ[/st-minihukidashi]
Windowsの場合は有志による日本語化パッチが作られていますが、Macでは現時点で日本語化する方法はありません。
以上の理由から、私はReaperをおすすめしていません。
もちろんCakewalk by Bandlabですが、やはり無料で続けるのは時間や手間がかかって大変です。
長く続けるなら有料ソフトを使い、数曲程度のMIXならココナラなどで安く依頼した方がいいでしょう。
有料ソフト
Steinberg CUBASE
価格 | 52,690円(税抜) |
---|
※参考価格:サウンドハウス
(2019/01/16時点)
国内のDAWソフトの中ではシェアナンバー1になります。
VOCALOIDと連携できるため、ボカロ曲作成もソフト内で完結させることができるなど、ボカロPにも圧倒的な人気を誇ります。
有料DAWの中では一番無難な選択肢と言えます。
PreSonus Studio One
価格 | 40,556円(抜抜) |
---|
※参考価格:サウンドハウス
(2019/01/16時点)
近年シェアを拡大しているDAWソフトです。通称スタワン。
特徴としては、打ち込みがしやすく、CUBASEなどと比較して動作は軽く安定していると言われています。
また、無料のグレードが公開されているのですが、なんとトラック数が無制限です。
(無料版ではサードパーティ製のプラグインが使えません)
歴史が浅いソフトではありますが、操作の明快さはDAWソフトでトップという声もよく耳にします。
Avid ProTools
価格 | 56,800円(税抜) |
---|
※参考価格:サウンドハウス
(2019/01/16時点)
スタジオ業界の標準とも言われている世界的に有名なDAWソフトになります。通称プロツー。
音楽スタジオに行くと100%このDAWソフトを見かけます。
昔は作曲の機能が弱いとされてきましたが、近年ではそちらも強化されています。
無駄のない、洗練された操作性が魅力です。
Apple Logic
価格 | 23,800円(税込) |
---|
※参考価格:公式サイト
(2019/01/16時点)
Macユーザーにおすすめしたいのが『Logic』というDAWソフトです。
特徴は価格が非常に安く、その割に高品質なプラグインを備えているという点です。まさにコスパ最強と言えるでしょう。
※OSはMacのみで動作します
学生ならアカデミック版を購入しよう
CUBASEやProToolsはアカデミック版というパッケージが存在します。
これは学生を対象にしたパッケージで、特別価格でソフトを購入することができるんです。簡単に言えば『学割』ですね。
機能は通常版と違いがほとんどありませんので、学生の方はアカデミック版の購入をおすすめします。
【アカデミック版の購入方法】
オンラインストア・店頭のどちらでも購入可能です。
学生証や証明書などが必要になる場合がありますので、詳しくは販売ページの詳細を確認するか、実店舗の場合は店員さんに聞いてみましょう。
まとめ
DAWソフトは色んな種類があり、それぞれに特徴も違います。それゆえに評価なども様々です。
しかし、少しずつ使い方を覚えて、練習していく必要があるのはどんなDAWソフトでも同じです。
操作の基本は似たところがありますので、後で別のソフトに乗り換えてもすぐ慣れることができます。
“悩むより慣れろ” の精神で、まずはおすすめから選んで使い倒してみましょう。
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